熊本県で発生した地震への支援について(ご報告とご協力のお願い)

熊本県で発生した地震への支援について(ご報告とご協力のお願い)

八代市で炊き出しを行う、輪島市の「日本料理 富成」の冨成寿明さん

熊本県で発生した地震により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

日本サステイナブル・レストラン協会では、地震発生直後から熊本県内の加盟店舗の皆さまと連絡を取り、現地の状況や必要とされている支援について情報を共有しながら、協会として支援活動を進めています。

現在の状況と、協会の取り組みについてご報告するとともに、支援金へのご協力をお願いいたします。

加盟店被災状況

■アンティカ・ロカンダ・ミヤモト(熊本市)

■イルフォルノドーロ(熊本市)

■HERO海はなれ 株式会社HERO’s (熊本市)

熊本県内では、熊本市内の上記3店舗が被災しました。店内が激しく揺れ、酒や食器が割れるなどの被害がありましたが、建物自体の損傷は少なく、熊本市内、熊本県内の他の多くの店舗と同様に、今週から営業を再開しています。 しかしながら、熊本県内の飲食店は営業が再開できる状況であっても、キャンセルが相次いでいる状況とのことです。このままでは、熊本の飲食店が営業を継続するのも難しくなります。復興後も地域に根差し、食文化を守り続けるためにも、現地の飲食店を利用していただければと願います。

また、当協会では、被災地の加盟店同士の連携を支援しています。

熊本の「アンティカ・ロカンダ・ミヤモト」(宮本けんしんオーナーシェフ)、「イルフォルノドーロ」(原田オーナーシェフ)、「HERO海 はなれ / 株式会社HERO’s(三瀬社長)、そして石川県輪島市の加盟店「日本料理 富成」の冨成寿明オーナーシェフをつなぎ、必要な支援の情報を共有し、活動に活かしています。

石川県輪島市の加盟店「日本料理 富成」の冨成寿明さんは、令和6年能登半島地震の際に被災し、地震直後から炊き出しを継続されました。またその際に、全国各地から多くの支援を受けた経験から、「今度は自分たちが支える側になりたい」との思いで、地震発生後すぐに熊本へ向かわれました。

現地での料理人による支援活動

【1】 熊本県内 被災者向け炊き出し

「日本料理 富成」の冨成寿明さんが、現在、八代市で、長崎や久留米の支援団体と連携しながら、「熊本支援チーム」に合流し、炊き出しによる支援活動を行っています。

【2】職員向け  「後方支援弁当」の提供

熊本県内では、アンティカロカンダ宮本さんをはじめとする料理人の皆さまが、被災者支援や復旧にあたる行政職員、災害派遣職員の皆さまへ食事を届ける「後方支援弁当」の取り組みを行っています。

現在は、断水や物流の停滞により食事を購入できる場所が限られている宇城市にて活動をしています。宇城市役所職員の皆さまも自ら被災しながら昼夜を問わず復旧活動や被災者支援にあたっているにもかかわらず、被災者向けの支援物資を自らの食事として利用することはできないため、現場を支える方々への食事支援が必要となっています。また、そのほかの地域でも要請があれば対応したいと考えています。

*この取り組みは、熊本県「食のみやこシェフズアカデミー」の修了生を中心とした料理人が連携し、栄養バランスに配慮した弁当を提供するものです。

地域の飲食店が調理を担うことで、現場への食事支援と飲食店の営業継続を両立することができます。

実施概要

  • 実施予定期間:2026年8月1日~8月10日
  • 提供予定数:1日100食
  • 弁当代:1食500円
  • 必要経費:約5万円/日
  • 予定期間全体の必要経費:約50万円

支援金募集のお願い

日本サステイナブル・レストラン協会では、【1】被災者向け炊き出し支援と、【2】職員向け「後方支援」弁当の活動を支えるため、支援金を募集いたします。

支援金の使途:

お寄せいただいた支援金は、現地の状況や活動内容を確認しながら、食材費、調理費、容器代、燃料費、現地での活動費など、日本サステイナブル・レストラン協会の加盟店が行う支援活動に必要な経費として活用いたします。

支援金振込口座

<支援金振込専用口座>

みずほ銀行 恵比寿支店 普通預金
口座番号:1742655
口座名義:一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会

*ご入金の確認を確実にするため、以下の要領でお振込ください。

振込人を「氏名(または団体名)+ご住所の郵便番号」と入力してください。
(例:お名前が下田屋 毅 の場合、「シモタヤタケシ1500022」

下記の支援登録フォームに、連絡先等をお知らせください。
ご記入いただきました連絡先に、支援状況のご報告をさせていただきます。

今後について

現地では、時間の経過とともに必要とされる支援も変化しています。

協会では、熊本県内の加盟店舗や現地で活動する皆さまと継続的に連絡を取りながら、支援の重複や現地の負担が生じないよう配慮し、本当に必要とされる場所へ支援が届くよう取り組んでまいります。

どうぞみなさまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会

代表理事 下田屋 毅

本件に関するお問い合わせ:

一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会 下田屋 / 田中
 contact@foodmadegoodjp (お名前とお電話番号をお知らせください)

地域とのつながりが生み出す価値―ヒカリヤニシの「産地を賞賛する」取り組み

地域とのつながりが生み出す価値―ヒカリヤニシの「産地を賞賛する」取り組み

日本サステイナブル・レストラン協会は、日本の加盟店のすぐれた取り組みを、英国のThe Sustainable Restaurant Association (The SRA) と連携し、The SRAのウエブサイトやソーシャルメディアを通じて、業界のみなさまに共有しています。

2026年7月のテーマは、Celebrate Provenance (産地を賞賛する)について、SRAジャパン加盟店、ヒカリヤニシ(長野県松本市)の、田邊シェフに話を伺いました。インスタグラムでは一部の取り組みのご紹介にとどまったため、こちらで、取材の全文を日本語で紹介します。

ヒカリヤニシでは、地域資源に新たな価値を持たせることと同時に、地域の自然環境との結びつきをより深めることを、念頭において食材の調達を行なっています。
 
1年のうち、わずかな時期しか手に入らない希少な食材は、独自の料理へと仕立てることで、その土地の旬を表すことができます。
料理のラインナップに、確かな土地の個性をもたらす特別な食材は、そうした生産者たちとのつながりがあってこそ手に入るものなのです。
 
その取り組みについて詳しく詳細をご紹介します。

生産者との信頼関係が、料理の価値をつくる

―ヒカリヤニシでは、食材調達において最も大切にしていることは何でしょうか。

「私たちが使う食材のほとんどは長野県内で調達しています。長くお付き合いしている生産者さんが多く、20年近く関係が続いている方もいます。」

そう話すシェフは、「顔が見える関係」であることの大切さを何度も口にします。

取引先には、小規模経営のため有機認証を取得していない農家も少なくありません。しかし、長年築いてきた信頼関係があるからこそ、どのような思いで野菜を育てているのか、畑で何が起きているのかまで理解したうえで食材を仕入れることができるといいます。

「高齢の農家さんの中には、『孫に食べさせたい野菜をつくっている』と話される方もいます。その思いや愛情まで含めて、お客様に届けるのが私たちの役割だと思っています。」

料理には、食材だけでなく、生産者の思いも一緒に盛り込まれています。

レストランから出たものを、もう一度畑へ

―自家農園にも取り組まれているそうですね。

「はい。グループのレストランで使う野菜を育てる農園を運営しています。」

農園では露地栽培で旬の野菜を育てるだけではありません。

レストランから出る食品残渣は堆肥へと生まれ変わり、再び畑へ還される。レストランと農園を循環で結ぶ仕組みを整えることで、廃棄物の削減にもつなげています。

さらに、この農園はスタッフの学びの場でもあるのだそう。

「畑に入って土に触れることで、食材がどのように育つのかを実感できます。料理人にとって、とても大切な経験だと思っています。」

長野だからこそ出会える食材がある

長野県は全国有数の果物の産地として知られています。

「地域の果樹農家さんとのつながりがあるからこそ、一般には流通しない食材を料理に使うことができます。」

例えば、摘果した若い果実や、ワイン用ブドウ・シャルドネの新芽や葉。ブドウの葉は6月のわずか1〜2週間しか収穫できない貴重な食材です。

こうした地域ならではの素材を料理へと昇華できるのも、生産者との信頼関係があってこそだといいます。

間伐材 ― 山の資源を新たな価値へ

松本市を囲む豊かな山々も、食材として活かせるかもしれない。そう考え、ヒカリヤニシでは、この地域全体の価値向上を目指し、身近な資産である「山」に着目。

その発想から生まれたのが、専門家とともに開発したボタニカルドリンクです。

間伐されたカラマツなどの針葉樹や、豊かな水で育つ葉ワサビを使い、最後に炙った針葉樹を液体に浸すことで、森を思わせる香りを引き出しています。

地域資源を活かした新たな価値創出のプロジェクトとして広げたい。— そんな思いが込められています。

ジビエを地域産業として育てたい

長野県では、古くから狩猟文化が根付いています。

猟師と加工事業者が連携し、捕獲後すぐに適切な処理を行うことで、高品質なジビエが地域資源として流通しているそう。

「私たちは店で使うだけではなく、地域全体で積極的にジビエを活用する取り組みをを広げていきたいと考えています。」

そのため、自店だけでなく他の飲食店にも利用を呼びかけ、地域産業としての発展を後押ししています。

地域で育てる鴨― 連携による新たな産業づくり

肉類についても、牛・豚・鶏は信頼できる地元生産者から仕入れています。

さらに近年は、新たな挑戦として地域事業者と連携した鴨の養殖にも取り組んでいます。

「フランス料理に欠かせない鴨を地域で育てられれば、輸入に頼らない持続可能な調達につながります。」

フットプリントの削減と新たな地域産業の創出という視点も、このプロジェクトには込められているのです。

八百屋は、生産者とレストランをつなぐ大切な存在

松本市には、小規模な農家が多いのだそうです。

だからこそ欠かせない存在が、飲食店向けの卸売機能を担う「八百屋」。

「新しい農家さんと取引を始めるときも、八百屋さんが間に入ってくださることで、お互い安心してスタートできます。」

発注量の調整や物流まで支える八百屋の存在は、生産者とレストランを結ぶ重要なパートナーになっています。

ワイン ― 地域の魅力を伝える一杯  

ヒカリヤニシではフランスワインに加え、近年は長野県産ワインにも力を入れている。

県内には約90ものワイナリーがあり、日本を代表するワイン産地の一つです。

「地元の食材には、やはり地元のワインがよく合います。」

料理とワインを通して、生産者や地域の魅力を伝え、地元産品の消費拡大を通じて地域経済の活性化にも貢献したいと考えています。

「産地を賞賛する」ことが、地域の未来につながる

「私はマクロビオティックの『身土不二』という考え方を大切にしています。その土地で、その季節に採れたものを食べることが、人にも環境にも自然なことだと思っています。」

だからこそ、旬を外れた野菜や遠くから運ばれてきた食材ではなく、その土地の恵みを選びます。

「地域で調達するということは、単に近いから選ぶのではありません。農家さんや畜産事業者、加工・流通に携わる方々との信頼関係を築きながら、地域全体で産業を支えていくことだと思っています。」

伝統野菜や地域食材を料理として発信することで、農業や食文化の継承にもつながる。

「産地を賞賛する」ことは食材調達の取り組み方だけではなく、人と人との信頼関係を育み、地域の産業を盛り立て、地域の食文化を未来へつなぐ取り組みです。この姿勢が、ヒカリヤニシの料理と地域の価値の向上に貢献しているのです。

お話を伺ったシェフ

シェフ:田邉 真宏 Masahiro Tanabe

栃木県出身。1975年生まれ。
「エコール・キュリネール・国立」を卒業後渡仏し、一つ星レストランに入店(現二つ星)。
その後、欧州名店を巡り帰国。
「ジェイキュイジーヌトビラ」料理長を経て、現在「ヒカリヤ」の母体である
「明神館」の統括料理長を務める。マクロビオティック・アドバイザー免許を有する。

ヒカリヤニシ
フランス料理
住所 長野県松本市大手4-7-14

FOOD MADE GOOD 映画祭 vol.6「ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇 」(映画+スペシャルゲストトーク+フード+ネットワーキング) 

FOOD MADE GOOD 映画祭 vol.6「ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇 」(映画+スペシャルゲストトーク+フード+ネットワーキング) 

持続可能な食の未来について映画を通して考える「FOOD MADE GOOD 映画祭」。
第6回目となる今回の上映作品は、『ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇』です。

「IUU漁業」という言葉を聞いたことがありますか ?

「IUU漁業」とは、「違法・無報告・無規制」漁業のことを指します。あまり聞きなれない言葉ですが、その規模は、日本に輸入される水産物のうち24~36%(*)を占めているといいます。私たちも知らず知らずのうちに、こうしたIUU漁業由来のシーフードを口にしている可能性があるのです。(*https://www.wwf.or.jp/activities/data/20240209_sustainable01.pdf)

IUU漁業は、海の環境や資源への負の影響、人権問題など、様々な問題を含んでいる大きく複雑な問題です。

今回のFOOD MADE GOOD映画祭では、IUU漁業に潜んでいるといわれる、「海の奴隷労働」というテーマを扱った映画『ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇』を上映します。

日本サステイナブル・レストラン協会では、FOOD MADE GOODスタンダードという、世界基準の飲食産業のサステナビリティのフレームワークを通して、飲食業のサステナビリティの推進を支援しており、「調達」の項目においては、IUU漁業に加担しない魚介類の調達を推奨しています。

また、2023年にもこの映画を取り上げ、上映会とトークイベントを開催しており、今回は2度目の上映になります。前回の上映会から3年が経過していますが、まだまだこの問題をお伝えし続ける必要があると考え開催するに至りました。

映画上映後のトークセッションには、映画に縁の深い特別ゲストをお招きしてお話を伺います。

私たちの日常生活にも密接に関わっている、様々な問題を含んでいるIUU漁業問題。

よりよい食に関心のある方、また魚介類を仕入れ、料理を提供する立場の料理人、飲食店の関係者の方に知っていただけたらと考えています。
まだあまり知られていない、IUU漁業の問題の解決のために、私たち一人一人ができることについて、本イベントを通して、お考え頂く機会になれば幸いです。

プログラム

【第一部】
・映画上映(90分間)
・トークセッション(45分間)
・WWFジャパン :滝本麻耶氏 
IUU漁業撲滅のために活動している環境保全NGOのWWFジャパンから、IUU漁業の実態および人権問題とのかかわりについて、解説していただきます。

・本映画のキーパーソン:パティマ・タンプチャヤクル氏
IUU漁業にひそむ「海の奴隷労働」者の保護や支援活動に従事している、パティマ・タンプチャヤクル氏。『ゴースト・フリート』はパティマ氏の救出活動に密着して制作されたドキュメンタリー映画です。パティマ氏には、映画の内容の背景と、現在のIUU漁業に関する最新の状況についてお話いただきます。

・レフェルヴェソンス :生江史伸氏
SRAジャパンの理事であり、ダイバーとしても海に親しんでいる、生江氏。生江シェフの料理は、美味の追求のみならず、自然や食材の背景にある生産者・環境とのつながりを深く意識することで知られています。農作物や畜産の生産者との交流はもちろんのこと、海でとれた魚介類がどのように食卓に届くのかという、フードシステムの透明性 についても考え、IUU漁業の撲滅や適正な水産物流通の重要性にも声を上げています。実際にタイの現場に赴き、調査をされてきた経験と、現在、どのようにこの問題に向き合っているかなど、料理人の視点でお話いただきます。

*内容は変更する場合があることをご了承下さい

【第二部】
・フード&ネットワーキング(45分間)

トークゲストプロフィール

●パティマ・タンプチャヤクル氏
ノーベル平和賞ノミネート(2017年) /  労働の権利活動家。労働権利推進ネットワーク(LPN)共同創設者で、東南アジア海域の奴隷撲滅運動を展開。この地域を構成する10 カ国すべての移⺠労働者に適切な保護を提供するための協調的な取り組みにも深く関わる。2014 年、労働権推進ネットワーク(LPN)がインドネシアの離島から約2000 ⼈の奴隷や座礁した船員を救出した際、⾮常に注⽬を集めた。救出活動を後押ししたAP 通信は、⾰新的な報道でピュリッツァー賞を受賞。(出典:配給ユナイテッドピープル資料)

●生江史伸氏
レフェルヴェソンス エグゼクティブシェフ
1973年横浜生まれ。2010年東京にレフェルヴェソンスを開店。ミシュラン三つ星、グリーンスターを獲得。2018年Asia’s 50 Best Restaurantsで「Sustainable Restaurant Award」を受賞。2023年 Asia’s 50 Best Restaurantsで「Icon Award」を受賞。2023年「世界海洋デー」で国連本部にて登壇、同年3月 東京大学大学院食料・資源経済学専攻(農学修士)修了。 

●滝本麻耶氏
WWF ジャパン 自然保護室 海洋水産グループ
大学・大学院にて、環境政策・環境ガバナンスについて学び、編集者、環境コンサルタントを経て、サイエンス・コミュニケーションの経験を積む。2017年WWFジャパンに入局。海洋水産グループにおいて、海洋環境保全や水産資源保護に向けて、消費の側面にフォーカスしたパブリックアウトリーチの取組みを行っている。デンマーク オーフス大学政治学科留学、慶應義塾大学法学部政治学科卒(法学士)、ドイツ アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク大学院環境ガバナンス修士号取得。

日時

2026年2月24日(火)14:00-17:00(受付 13:30)

場所

とれたて魚と野菜の小料理 KIGI  東京都千代田区永田町2-10-2

チケット

Peatixからお申し込みください。

1,000円(税込)-第1部 映画+クロストーク+ドリンク
1,000円(税込)-第1-2 部通し  映画+クロストーク+スナック+ドリンク+ネットワーキング

<学割チケット>
500円(税込)-第1部 映画+クロストーク+ドリンク
1,000円(税込)-第1-2 部通し  映画+クロストーク+スナック+ドリンク+ネットワーキング

 

配給

ユナイテッドピープル株式会社

 

参加申込

Peatixフォームからご登録をお願いします。また、記入いただきましたメールアドレスには、このイベントのご案内とご連絡、および今後のイベント等のご案内をさせていただきますのでご了承ください。

申込締切

第1部(映画)のみ:2026年2月24日(火)上映直前までお受けできます。
第1・2部(映画+スナック):食材準備の都合上、お早めににご連絡をいただけるとありがたいです。
*締切日に関わらず、定員になり次第、受付を終了いたします。

当日の連絡先
info@foodmadegood.jp

※お申し込みの際にいただいたメールアドレスに、当協会からイベントのご案内やニュースレターをお送りさせていただきますので、ご了承をお願いします。

FOOD MADE GOOD 映画祭について

食とサステナビリティに関する映画をいっしょに見る共通体験を通して、私たちの食の選択が地球や社会に与える影響について考えるコミュニティが自然に形成されることを目指しています。

共催:一般社団法人 日本サステイナブル・レストラン協会 / 株式会社Innovation design

協賛:有限会社クックたかくら 

協力:一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会 / 環境ビジネスプラス(EB+) / NEWHERO

後援:WWFジャパン(公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン)

The World’s 50 Best Barsの「Sustainable Bar Award 2025」を受賞したのは?

The World’s 50 Best Barsの「Sustainable Bar Award 2025」を受賞したのは?

The World’s 50 Best Bars(およびその他すべての50 Bestアワードポートフォリオ)のサステナビリティ監査パートナーとして、昨夜香港で発表されたSustainable Bar Award 2025を、「The Cambridge Public House」が受賞したことをご報告いたします。

パリMarais地区に位置するThe Cambridge Public Houseのチームは、高級カクテルバーが持つ質の高いサービスと、近所の居心地の良いパブが持つリラックスしたフレンドリーな雰囲気と融合させることを目指しています。

この独特の雰囲気の裏には、良心的な方法でビジネスを行うという強い意志があります。季節感を大切にし、責任ある調達を行うこと、スタッフの育成や地域社会との関わりに多大な投資をすること、そして環境目標を達成するために具体的な行動を起こすこと。これらの取り組みは、サステナビリティを日々の業務に組み込み、より広い世界に積極的に貢献しているビジネスであることを示しています。彼らがこの賞を受賞するにふさわしい理由を、もう少し詳しく見ていきましょう。

The Cambridge Public Houseにおける持続可能な調達

The Cambridge Public Houseの調達戦略は、明らかにサステナビリティを念頭に置いて策定されています。メニューは季節感を非常に大切にしており、これまでに季節の食材を85%使用した71種類のカクテルを考案してきました。専任のバイヤーを置くことで、サプライヤーの取り組みを評価する能力を強化し、環境や社会への負荷が低い産物を優先的に仕入れることを可能にしています。

アルコール飲料もノンアルコール飲料も生産者から直接購入し、チームは可能な限りまとめ買いをすることで、生産者の生活を支え、輸送に伴う排出ガスを削減しています。仕入れ以外でも、The Cambridge Public Houseはフェスティバルやイベントで生産者を紹介するなど、積極的に支援しています。

The Cambridge Public Houseにおける社会的なサステナビリティ

The Cambridge Public Houseは、チーム、業界、そして地域社会との関わり方について、意識的かつ慎重に取り組んでいます。

従業員は年に4回、能力開発のための面談を受けます。そこでは、マネージャーが業績や目標を確認するだけでなく、個人の成長やウェルビーイング、より広い社会との関わりについても話し合います。また、このパブはウェブサイト「Shaken Leaf」を通じて、ホスピタリティ業界全体をサポートしています。これは、業界のアドバイスやレシピ、インタビューなどを集めた無料のオープンソースで、他の事業者がサステナビリティへの取り組みを進めるのを助け、ポジティブな変化をさらに広げることを目的としています。業界全体のメンタルヘルスの課題に取り組む必要性を認識し、パリ中のバーに依存症に関する啓発資料を作成・配布しました。

ノンアルコールドリンクの提供を増やすこと(今年は25%増加)で、健康的な飲酒文化をサポートしています。ノンアルコールボトルを目立つ場所に配置したり、週替わりの「Cocktail of the Week」としてスポットライトを当てたりするなどの工夫もしています。The Cambridge Public Houseの社会的な影響は、年間収益の1%を地元の慈善団体に寄付する「1%イニシアチブ」を通じて、地域社会にも及んでいます。同時に、チャリティマラソンクラブや、学校でのイベント、慢性疾患を持つ子どもたちのためのクリスマスイベントといった活動を通じて、スタッフが直接地域社会と関わることを奨励しています。

The Cambridge Public Houseの環境への貢献

野心的でありながら達成可能な目標を設定することは、あらゆる環境への取り組みにおいて重要な要素です。The Cambridge Public Houseは、2025年に向けて設定された、エネルギー使用量、顧客一人当たりの炭素排出量、そして廃棄物全体の削減という明確な目標に取り組んでいます。廃棄物管理は中心的な課題であり、2024年には35%の堆肥化を達成し(食品廃棄物の95%、合計約2,000kgを含む)、2025年にはこれを40%に引き上げることを目指しています。

チームは、バーの環境負荷を最小限に抑えるための重要な手段として、創造性を活用しています。食材は複数の工程で余すところなく使い切り、アボカドの種やバニラビーンズ、コーヒーなど、他の事業者から出る廃棄物をカクテルのデザインに取り入れることもよくあります。さらに、堆肥化可能な真空調理用の袋、環境に優しい包装材、メニュー以外の紙の使用をなくすための電子チケット発券機などを通じて、さらなる削減を達成しました。これらの取り組みにより、事業活動における経済的な炭素集約度を22%、カクテルの炭素への影響を21%削減することに成功しています。

【参照サイト】https://thesra.org/news-insights/news/this-years-sustainable-bar-award-at-the-worlds-50-best-bars-goes-to/



North America’s 50 Best RestaurantsにおいてSustainable Restaurant Awardを受賞したのは?

North America’s 50 Best RestaurantsにおいてSustainable Restaurant Awardを受賞したのは?

この度、カリフォルニアHealdsburgのレストラン「SINGLETHREAD」が、記念すべき第1回North America’s 50 Best Restaurantsにおける「Sustainable Restaurant Award」の受賞者に選出されたことを、喜んでお知らせします。授賞式は昨夜、ラスベガスのWynn Las Vegasで開催されました。

「土地との調和」を理念に掲げるSINGLETHREAD。その運営の中心は、24エーカーの自社農園です。ここで厨房で使われる食材の大半を生産しています。サステナビリティ(持続可能性)は彼らの哲学の核であり、農園とレストランの双方で、環境再生型農業、倫理的な食材調達、循環型の実践、そして季節や土壌の健康、生物多様性への深い敬意が払われています。食材の産地を第一に考え、すべての一皿がその土地の真の味わいを届けています。

この特別なレストランで、サステナビリティが運営の隅々にまで、どのように息づいているのかをご紹介します。

SINGLETHREADの食材調達

SINGLETHREADのメニューは、農園で何が採れるかによって決まります。レストランで使われる食材の約70%は、年間を通してこの農園から供給されています。これにより、最高の鮮度を保ち、フードマイレージ(食料の輸送距離)を最小限に抑えています。同時に、農園チームは食材の生産方法を自ら管理し、堆肥作りや被覆作物の活用、生物多様性の保護を通じて、土壌の健康を丁寧に育んでいます。

農園の外でも、SINGLETHREADは志を同じくする多くの生産者と関係を築いています。例えば、カリフォルニアのアワビ生産者、生態系修復プロジェクトに取り組むウニ漁師、そして動物福祉と再生可能な土地管理を重視し、100%牧草で育てられた伝統品種の和牛を生産するKnights Valley Wagyuなどです。

SINGLETHREADのメニューは、その地域で歴史的、農業的、生態学的に重要な意味を持つ食材を大切にしています。伝統的な品種や希少な作物を使い、日本の食文化から得たインスピレーションをカリフォルニアの食材を通して表現しています。季節によっては、Gravenstein種のリンゴ、Bodega Red種のジャガイモ、Sonoma Coast産の黒タラ、Luna Koshihikari米、California産のプルーンなどが登場します。

SINGLETHREADが考える「社会的なサステナビリティ」

SINGLETHREADは、体系的な研修やメンター制度、長期勤続表彰などを通じて、スタッフの成長を支えています。また、定期的な面談、メンタルヘルスサポートの提供、農園での収穫祭といったチーム全体のイベントを通じて、スタッフの心身の健康(ウェルビーイング)を大切にしています。

地域社会への貢献にも積極的で、Russian RiverkeeperSonoma Family Mealthe Chill Foundationといった団体を支援しています。さらに、Culinary Institute of Americaと協力し、料理芸術分野における無料の修士課程プログラムの設立を支援しました。地元の職人が作る陶器やナイフ、布製品などを積極的に取り入れることで、伝統技術とその担い手の暮らしを守ることにも貢献しています。

SINGLETHREADの環境への取り組み

環境への責任は、SINGLETHREADの運営全体を貫く重要なテーマです。レストラン、宿泊施設、農園はすべてLEED(環境性能評価システム)認証を取得しており、エネルギーと水の効率を重視して設計されています。スマートシステムや自然の力を利用した空調、そして干ばつの多いカリフォルニアでは特に重要な、灌漑用水をすべて井戸水でまかなうなどの工夫が凝らされています。

厨房では資源を無駄なく使うことが徹底されており、食材の切れ端や副産物はすべて堆肥にするか、レストランや農園で再利用されます。例えば、果物の種や皮は飲み物の香りづけに、ニンニクや玉ねぎの切れ端は発酵させて自然の害虫忌避剤に生まれ変わります。実際に、チームは過去1年で有機物以外の廃棄物を20%削減し、保存容器を再利用可能なものに切り替えることで、使い捨てプラスチックへの依存を大幅に減らしました。バックヤードでは100%堆肥化可能な紙を使用しており、今後はデジタルメニューシステムを導入して、さらなる紙ごみの削減を目指しています。

この素晴らしい功績を達成されたSINGLETHREADのチームの皆様に、心からお祝いを申し上げます。

【参照サイト】SingleThread Wins North America’s 50 Best Restaurants Sustainability Award