2021年7月28日(水)から、世界食料デーの10月16日(土)にかけて、一般社団法人 日本サステイナブル・レストラン協会(代表理事:下田屋 毅、以下:SRA-J)は、サステナブルな食の未来を描くため、「2030年の食のあり方」をテーマにシェフと消費者が繋がり、共創する企画「Creative Chefs Box 2030」を開催。SDGsがターゲットとする2030年までに、「食」を通じて持続可能な世界をどのように実現できるかを考え、未来のレシピを公募します。

【開催目的】
 2030年は、日本政府が温室効果ガスの46%削減を目標に掲げた年であり、国連が採択した持続可能な開発目標「SDGs」の達成を目指す年。大きな分岐点ともいえる2030年に向けて、どれだけの人が暮らしを思い描き、シフトできているでしょうか。

食の分野においても、気候変動による干ばつや洪水が食料生産に及ぼす被害は拡大しています。また、飲食事業自体が生み出す温室効果ガスなどの環境負荷といった、フードシステム自体の課題もあります。

そこで、飲食店を軸に持続可能なフードシステムの実現を目指すSRA-Jは「Creative Chefs Box 2030」を開催します。持続可能な未来を創るためのマイルストーンとして「2030年の食のあり方」はどうあるべきかを、シェフと消費者が共創しながら、クリエイティブな視点で考え、具体例としての「未来のレシピ」を作り、広めていきます。

【企画内容】

[1] シェフと消費者の交流企画「サステナブル・レストランを実現する上で大事なこと」
[2] 次世代のシェフと考えるゼミ「2030年の食のあり方」
[3] 「Creative Chefs Box 2030」未来のレシピ公募・審査発表

 

[1] シェフと消費者の交流企画「サステナブル・レストランを実現する上で大事なこと」

 

 社会を”もっと”よくする世界のアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」との共催で、サステナブルな取り組みを実践しているSRA-J加盟レストランのシェフを講師に迎え、一般の参加者を対象に、ミニ講座と座談会を実施します。

SRA-Jの評価項目に沿ってサステナビリティに配慮した商品を、参加者のご自宅にお届けし、その背景にあるシェフのアイデアとともに味わっていただきます。後半は、シェフと一般の参加者が交流しながら、「2030年の食のあり方」について一緒に考えていきます。

第一回
・日時:7月28日(水)19時30分~21時
・会場:オンライン
・講師:Ode(東京広尾)生井祐介シェフ
・参加費:税込3,800円(Odeサステナブル・カヌレ代1,980円+送料)
・申し込み方法:https://ccb2030-july.peatix.com

第二回
・日時:9月開催
・会場:オンライン
・講師:Selvaggio(愛媛松野町)北久裕大シェフ
・参加費:未定
・申し込み方法:後日SRA-J公式サイトでお知らせ

 

[2] 次世代のシェフと考えるゼミ「2030年の食のあり方」

 SRA-J加盟レストランのシェフと、2030年の飲食店のメインプレイヤーとなり得る調理師学校の生徒が、ともに「2030年の食のあり方」を考え、議論を深めていきます。

SRA-Jは「調達」「社会」「環境」の3つを柱に、飲食店・レストランのサステナビリティを包括的に評価しています。その指標に基いたスペシャル・ディッシュを提案するグローバルキャンペーン*「One Planet Plate」の項目を参照しながら、未来のレシピのためのガイドラインを作成します。

・日時:8月23日(月)16時30分〜開催
・会場:東京山手調理師専門学校
・参加者:SRA-J加盟店シェフ、学校法人村川学園 生徒
・申し込み方法:プレスのみ受付

 

[3] 「Creative Chefs Box 2030」未来のレシピ公募・審査発表

 

 [1] [2]の企画を通して議論を深め、考えた「2030年の食のあり方」の具体例を広めるため、若手シェフまたは調理師専門学校の生徒を対象に、「未来のレシピ」を公募します。

レシピは①サステナビリティ、②クリエイティビティ、③見た目 の3つの指標で点数をつけ、ファイナリストのレシピは特設サイトにて一般投票を行い、10月16日の「世界食料デー」に最優秀賞を発表します。

・公募期間:9月16日〜10月2日
・ファイナリスト審査:10月4日〜10月14日
・アワード発表:10月16日(世界食料デー)
・会場:オンライン
・公募対象:若手シェフまたは調理師専門学校
・副賞:最優秀賞受賞者には研修旅行をプレゼント
・審査員:ゲスト審査員(後日公開)、一般審査員

 

■ 団体概要

「一般社団法人 日本サステイナブル・レストラン協会」
食のアカデミー賞と称される「世界のベストレストラン50」でサステナブル・レストラン賞の評価も行う英国本部と連携し、格付けやキャンペーンを実施。サプライヤーやレストラン、消費者コミュニティの構築を通して、フードシステムの課題解決に取り組み、食の持続可能性を推進しています。
公式サイト:https://foodmadegood.jp/

 

■ プロフィール

「IDEAS FOR GOOD」
社会を「もっと」よくするアイデアを集めたWebマガジン。 世界を大きく変える可能性を秘めた最先端のテクノロジーから、社会問題を知らせる広告やアート、人々の行動を変えるちょっとしたデザインまで、世界中に散らばるソーシャルグッドなアイデアを届けています。

「Ode」オーナーシェフ 生井祐介氏
1975年、東京都生まれ。音楽の道を志していた最中、25歳で料理の世界に惹かれ転向。都内フランス料理店で働いた後、2003年より「レストランJ」(東京・表参道)、「マサズ」(長野・軽井沢)の植木将仁氏のもとで約5年間修業。同じ軽井沢の「ウルー」で3年間シェフを務めた後、2012年11月、東京・八丁堀の「シック・プッテートル」のシェフに。2015年度版ミシュランガイドでは一つ星を獲得した。2017年3月より新店準備に入り、同年9月に「Ode」(東京・広尾)をオープン。2019年度版ミシュランガイドにて一つ星を獲得。2020年、Asia’s 50 Best Restaurantsで35位、2021年は27位にランクイン。

「Selvaggio」 代表 北久裕大氏
1992年東京生まれ。専門学校卒業後東京都内のレストランにて修行。2013年に福岡、小倉にて父と共にピッツェリア「フェルマータ」をオープン。その後2018年に東京練馬区「PIZZERIA GITALIA DA FILIPPO」岩澤正和の元で修行し、2020年に愛媛県松野町「SELVAGGIO」のオープニングに携わる。同ピッツェリアにて料理長を任され、地元生産者や住民と関係を築きながら地元の食材を活かしたピッツァ、料理を提供している。

「学校法人村川学園」
大阪調理製菓専門学校を運営する村川学園グループ(大阪/東京に5校の調理製菓、保育専門学校を運営)では、「業界で活躍できる人材育成」という考えのもと、時代に先駆けてさまざまな取り組みを実施。「食のチカラを通して、持続可能な取り組実施」も重視しSDGsに貢献する教育、挑戦を展開し次世代の調理師・パティシエを育成している。
https://murakawa-gakuen.com/

 

■ One Planet Plateとは

サステナビリティに配慮したスペシャル・ディッシュをレストランが紹介し、レシピを投稿するグローバルキャンペーン「One Planet Plate(ワン・プラネット・プレート)」。
料理は、次の6つの基準の1つ以上を満たす必要があります。

より多くの野菜を使用
低カーボンフットプリント
ベターミートの使用
地産地消と旬の食材の推進
水産資源に配慮した魚介類の使用
食料の無駄をなくす

https://foodmadegood.jp/one-planet-plate/

【本件に関するお問い合わせ】
会社名:一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会
担当者:樋口 実沙
E-Mail:info@foodmadegood.jp