*この記事は英国SRAのニュースを翻訳し抜粋したものです。

ワインが環境に与える影響は大きいです。土地の使用、発酵中に放出されるCO2、輸送や貯蔵に至るまで、コストがかかります。しかも、全世界で約730万ヘクタール(OIC, 2020年)という広大な規模であり、その影響はとても大きいです。

ワインは8000年前から存在しており、その起源はジョージアにあるため、ワインを飲む文化は無くしてしまっていいものではありません(無くしてしまう事もないでしょう!)。

すべてのワインは、もともと野生酵母を使い、添加物もない「自然なもの」でした。ブドウの木は不安定で、気温や雨の状態に敏感な生き物として知られています。ですから、世界の気候、つまり私たちがブドウを栽培できる気候を考慮し、進歩が見られるところではそれを支持することが重要です。

サステナブル・ワイン・ソリューションズは、主にフランス産のワインを、オーガニックまたは低農薬で、バルクで提供するB2Bの業者です。ワインは生産者から再利用可能な樽で届き、リサイクルされた再利用可能なボトルに注がれ、頑丈なプラスチック製の木箱で再び流通・回収されるというものです。それぞれのボトルは洗浄され、再充填された後、最大30回の使用で寿命を迎えます。ボトルのラベルの裏にはチョークの筆跡があり、水溶性接着剤で貼り付けられるなど、システム全体が循環を意識してデザインされています。 輸入した瓶詰めのワインも、同じシステムに戻されるのです。ホスピタリティ業界の廃棄物のうち、ボトルの廃棄物は重量比で大きな割合を占めることを考えると、これはすでに大きな一歩といえるでしょう。

会場には、スピリッツの世界で躍進するもう一つの企業もありました。サステナブル・スピリット社のエコ・スピリットです。ウォッカ、ジン、ホワイトラム、ダークラム、そしてナチュラル・プロセッコを、同社が独自に考案した再利用可能なエコ・パウチに入れて提供しているのです。ポリラミネート製(高い強度をもつクラフト紙に、ポリエチレンラミネート加工を施したもの)のパウチは、詰め替えれば「一生モノのボトル」として使用できる。このシステムにより、2019年以降、30万本以上のボトルを捨てずにすむようになったとしています。

このように飲料の世界では進歩が続いていますが、持ち帰るボトルのメッセージは、私たちは変化に対応しなければならず、その変化はエコパウチや樽詰ワインの形でやってくるかもしれないということです。結局のところ、大切なのは中身なのです。