こんにちは、SRA-J YOUTHの冨塚由希乃です。この「サステナブルコラム」シリーズは、SRA-Jが飲食店に実施しているレーティングの指標の10項目に基づきお届けします。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。
秋風の吹く、過ごしやすい季節になりました。

今回のサステナブルコラムは、SRA-Jで位置付けているフレームワークの「環境」から。廃棄物を減らし、埋立処理場をなくすために、適正な廃棄物の管理を行う「リデュース・リユース・リサイクルの推進」をテーマにお届けします。

昨年から、飲食店でのテイクアウトやデリバリー利用が増え、それに伴う使い捨て容器やビニール袋、カトラリーなどのゴミが増えていることは周知の通りでしょう。

それだけでなく、飲食店で食事をしたくても閉店時間に間に合わず行けないなどの理由で、スーパーやコンビニエンスストアでの惣菜などを含めると、1週間のうちに1人が出しているゴミは恐ろしいほどでしょう。

昨年のNHKの調査記事によると、全国の中でも一番家庭で出たゴミが多かった大阪市では、前年より12%も多かったとのことです。

そして、同じ記事にて国連環境計画によると、日本は1人当たりのプラスチックごみの排出量でなんとアメリカに次いで2番目の多さ。

これらの大量のゴミを減らしていき、出さないようにするためには、消費者、企業、自治体それぞれの役割で取り組みを行う必要があります。

例えば消費者としては、

「飲食店ではテイクアウト時にタッパーや皿、鍋を持参する」

「計り売りのお店に行き、その際も容器を持参する」

「デリバリーの際には注文時の備考欄に使い捨てカトラリー不要と記載する」

など、様々挙げられます。

自治体でも陶器の生産が有名な地域では、お皿をテイクアウトとして持って行くことで、地元の焼き物の価値を見直しつつゴミを減らす取り組みも行っています。

また、企業や飲食店では、

「生分解性の使い捨て容器をテイクアウト容器に変更する」

「マイバッグまたは容器持参にて50円OFF」

「デリバリー容器を陶器やお重にして食事後回収し、使い回す」

など、このような状況が長引く中、今後も需要としては完全になくならないのであれば今からでも見直す事は大事だと考えています。

また、今年のNHKの調査記事では、フランスでのテイクアウト容器ゴミを減らす画期的な取り組みが紹介されていて、容器をリユースのために返したくなるような工夫がされています。

どうしたら消費者がゴミを日常的に出さない意識づけができ、結果的にゴミを減らせるようになるのか?
まだまだ日本も考えるべき部分が沢山あると感じます。

一消費者としてできることは、日常の中でゴミを減らし、使い回し、リサイクル分別すること。
それだけでなく、自治体への意見書を出したり、企業への問い合わせフォームにて意見を出すことも、1人の消費者、住民としての権利です。

周りの方々も楽しく巻き込みつつ、一歩一歩変えていきましょう。

(参考記事)

・コロナでごみが増えました
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200908/k10012606851000.html

・コロナ禍でプラごみ増えていませんか?
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210526/k10013050621000.html