英国SRAアンドリュー・ステファン、ウェビナーにてアフターコロナを語る  

 4月24日、英国SRAのCEO アンドリュー・ステファンがコロナ後の店舗再開に向けてウェビナーを実施しました。概要は以下の通りです。

  • ロックダウンは危機ではなく、様々なことを考え直す良い機会(チャンス)と捉えよう。アフターコロナにおいては、COVID-19以前の食の慣行(例えば、環境に悪影響を与えるメニューや経営)は通用しなくなる。地球、顧客、従業員に良い影響をもたらす店舗のみが生き残る。
  • 食のビジネスが経済的困窮者によって支えられ、地球環境を顧みず、砂糖や塩、脂肪を過剰供給しているという不快な事実を直視しながら、飲食店が正しく再開するための5つのポイントを述べました。
  • 顧客とスタッフの安全性
  • 収入源の見直し
  • サプライチェーンの見直し
  • メニューの見直し(顧客の環境意識の高まりへの対応)
  • 気候変動対策への参加

 特にメニューの見直しについて、「メニューは店の看板であり、売り上げに直結する重要な要素であるが、同時に持続可能性の重要な要素でもある。地元で取れた季節の野菜をふんだんに使用したメニューを開発することは、食品ロスとコストの削減に大いに貢献する」と述べています。

さらに、顧客とコミュニケーションを取り続けることの重要性についても言及しました。ポイントは三つ。①お店が経営を続けていること。②提供する食が安全であること。③そして食のストーリーを顧客に伝えること。飲食店が使用する食材の物語を顧客に伝えることで、食のサステナビリティの新たなムーブメントを生み出すことができるのだと言います。

そして、調達が休止している現在、飲食店におけるサプライヤーとの新しい関係を築く良い機会としています。私たちが健康で持続可能な食の提供を行うために何をすべきか、持続可能な食による収益を増やすためにするべきことは何かを考える絶好の機会だとしています。

最後に、気候変動と生物多様性に取り組むことで、顧客や社会から歓迎される店舗となる。アフターコロナにおいて、食の持続可能性に重点をおいて店舗を再開することで、長期的な繁栄と回復力の高い店舗経営につながると指摘しています。

SRAのFood Made Good50は、アフターコロナの店舗経営に非常に役立つツールです。10分ほどでチェックできますので、あなたのお店の持続可能性の課題やTo Doリストを手に入れてください。

Food Made Good50:https://thesra.formstack.com/forms/food_made_good_50_jp