*この記事は英国SRAのニュースを翻訳し抜粋したものです。

最近行った調査では、英国人の40%が新しいタイプの魚介類は、レストランでしか試さないという結果が出ています。SRAのFood Made Goodのメンバーに参加することは、お客様が家庭では食べられないような地球環境に負担をかけない食事を提供するために、とても重要な役割を担っているのです。

しかし、魚介類は新しいものを紹介するだけでなく、時にはメニューに掲載するのをやめて、資源回復の機会を与える必要があります。Good Fish Guide日本の場合WWFのおさかなハンドブック)を活用することで、お客様に水産資源や生態系を保全に配慮した活動をしているという事を体験してもらえるはずです。

 

カニには気をつけて

英国では、世界で最も多くのブラウンクラブを漁獲しています。残念なことに、このカニのうち持続可能なものはわずか1%です。スコットランド西部のカニとロブスターの持続可能性が懸念されており、漁獲を避けるべき魚介類のリストに加えられています。

カニは、つぼ漁や巻き網で捕獲されます。この漁法は、比較的負荷の少ない方法です。餌をつけたつぼを海底に降ろすと、カニが中にもぐりこみ、そのもぐりこんだカニを捕獲します。そして、海底に沈めたつぼを引き揚げる際、十分な大きさではないカニは再びつぼに戻され、次の機会を待ちます。繁殖する前のものは捕まえないようにしているので、持続可能な漁業としては良い事だと言えます。

一方で、釣竿で海の最後の一匹が捕まえられることもあります。私たちは、持続可能な漁業を支えるために、資源が十分に健全であることを確認する必要があります。
そして、この漁法は影響が少ないにもかかわらず、英国周辺にいる多くのカニの個体数は十分な数とはいえません。

シェットランド産のカニは、Good Fish Guideの最良の選択に選ばれた唯一のカニです。シェットランド産のカニは、つぼの数に制限をかけたり、優れたデータ収集を行い、そしてその他の管理手段を備えています。シェットランド産のカニは、海洋管理協議会(MSC)によって持続可能であることが認証されています。同様に、MSCジャージー・ ロブスターも素晴らしい選択肢の一つです。つまり、持続可能な甲殻類漁業の可能性は非常に高く、私たちはその実現に向けて懸命に努力しています。

 

イワシを買いだめする

イワシは、完璧な魚の代表格です。イワシは繁殖が早く、幼いうちから早く繁殖し、オメガ3がぎっしり詰まっています。ヨーロッパの多くの資源は心配された低水準から回復し、では、その多くが良い選択リストに掲載されるようになりました。

北海のニシン資源も増加傾向にあります。イワシと同様、ニシンは非常に持続可能で栄養価の高い魚ですが、英国のメニューでは必ずしも人気があるとは言えません。このような小型の遠洋魚は、お米やシード類、キノコに勝るとも劣らない、最も地球に負担をかけない栄養源の一つなのですが、本当に残念です。

 

どうようなアクションを起こせばいいのか?

魚介類について仕入れ先に相談してみましょう。まずはおさかなハンドブックをご確認の上、5段階のサステナビリティ評価のうち緑色のものからできるだけ選択し、仕入れ先にお伝えください。