【サステナブルコラム】「エネルギー資源の有効活用」
こんにちは、SRA-J YOUTHの冨塚由希乃です。この「サステナブルコラム」シリーズは、SRA-Jが飲食店に実施しているレーティングの指標の10項目に基づきお届けします。
今回のサステナブルコラムは、SRA-Jで位置付けているフレームワークの「環境」から。エネルギー効率を改善し、資源を節約し、環境を保護し、水の使用を管理して、コストを節約し環境影響を減らす「エネルギー資源の有効活用」をテーマにお届けします。
飲食店のサステイナビリティを考える際に、エネルギー問題は一見見落としがちです。
しかし実は飲食店の経営自体にも直結する部分も持っています。
というのも、節電や電力会社の見直しをする事で、長期的に見ると大幅にコスト削減ができる部分でもあるのです。
以下は農林水産省の資料の事例ですが、これだけでも経費削減、さらには経営の安定化に繋がる事が分かります。
1日の売り上げを25万円(750万円/月)とすると…
年間売り上げ: 9,000万円、年間光熱費(5%): 450万円
年間光熱費の10%を削減したとすると…
削減金額: 450万円×10%=45万円 の年間利益を確保
利益率3%とした場合…
1年間あたりの売り上げを1,500万円伸ばしたのと同等の効果
つまり、光熱費を1万円削減すれば、33万円の売り上げに相当します。
この通り試算してみると違いがわかりやすくなるでしょう。
でもすでに節電対策はしていてコストを削っている!という飲食店も多いかと思います。
節電だけでなく、電力の見直しをする事で下がるコストもあります。
『飲食店は電力を選んで差別化する時代!みんな電力が目指す、サスティスナブルな電力供給とは?』
上の記事では、飲食店が再生可能エネルギーを使用した電力を選ぶことで、費用削減だけでない社会への貢献や人材雇用にも繋がることが示唆されています。
選挙の投票と同じように、どの電力を選ぶかが、社会やマーケットに対する大事な一票になります。
日々の節電と、使うエネルギーを見える化し見直しする事が、事業と地球へサステイナビリティにつながるのではないでしょうか。
(参考記事)
・エコマーク「飲食店 Version1」
https://www.ecomark.jp/restaurant/505V1_b.pdf
・飲食店は電力を選んで差別化する時代!?みんな電力が目指す、サスティスナブルな電力供給とは?
https://food-stadium.com/special/27661/
岩澤 正和シェフ 【オーナーシェフ ピッツェリア ジターリア ダ フィリッポ/SRA-J加盟店】
コメント:ヴァローナ社のサステナビリティへの活動・関心はとても勉強になり、共感が更に高まりました。食材供給への信頼から、今後も安心してレストランで取り扱うことができます。特に僕たち料理人が気にする農家や生産者との対等な関係には一番注目しています。カカオ生産地への設備投資は勿論、子供たちの学びの場へまで社会貢献が広がっており、愛にあふれたチョコレートをこれからもジターリアで大切に使わせていただきます。