田中佑樹氏の理事就任のお知らせ

田中佑樹氏の理事就任のお知らせ

2025年3月31日(月)、一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会の定期総会が開催され、株式会社すえよし 代表取締役 / 伊勢すえよし店主(東京都港区)の田中佑樹氏が、理事に選任されました。

 

田中佑樹氏 ご経歴

1988年三重県生まれ。
料理人の父親の元 幼少から料理の手ほどきを受け、高校卒業後に上京、服部栄養専門
学校卒業後に老舗料亭「菊乃井」で修行。その後世界各国の郷土料理店で働きながら世界一周をし、地元に根付いた食文化の成り立ちへの関心を深める。
2015年、西麻布に「伊勢すえよし」をオープン。自身の地元である三重県の生産者の元に頻繁に足を運び、彼らの食材へのこだわりを伝えるべく、日々厨房に立つ。
食を通じて生産者と消費者の心をつなぐ「心の流通」が料理のテーマ。ベジタリアンやビーガンなどの外国人に向けた懐石料理の提供も行う。
日本国内の2020年トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベストで、高級レストラン1位、世界3位に選ばれる。近年では、サステナブルフード開発や次世代の教育事業にも力を入れている。TV・ラジオ出演多数。

 

田中佑樹氏 理事就任にあたってのメッセージ

このたび、理事に就任させていただくこととなりました。
四季折々の恵みや生産者の想いを料理に込め、持続可能な食の未来に貢献していきたいと考えております。
私の夢は「地球との共存」です。人と自然が対話を重ねる手段の一つとして、食には計り知れない力があると信じています。
名だたる尊敬すべき先輩方と肩を並べることに、身の引き締まる思いです。
まだまだ若輩者ではございますが、日本料理人としての使命と、この世代だからこそ持ち得る視点や感性を武器に、柔軟かつ誠実に歩みを進めてまいります。
「美味しさ」と「サステナビリティ」は両立できる――その信念を胸に、学びを止めることなく、行動を重ねてまいります。
何卒ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

▼伊勢すえよし
冨成寿明氏の理事就任のお知らせ

冨成寿明氏の理事就任のお知らせ

2025年3月31日(月)、一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会の定期総会が開催され、日本料理 富成(石川県輪島市)の冨成寿明氏が、理事に選任されました。

 

冨成寿明氏 ご経歴

山で山菜を採り、海や川で魚を釣り、父と料理することが楽しみだった幼少期。料理人の道に進むため大阪の専門学校を卒業後、大阪の料亭や京都のホテルで修行。その後、地元の輪島に戻り、2008年に父親の仕出し店を継ぐ。2013年「日本料理 富成」に業態を変更。2018年には「町野川再生プロジェクト」を立ち上げ、環境保全や地域活性化の取り組みも精力的に行ってきた。「ミシュランガイド北陸2021」1つ星&グリーンスターを獲得。2024年1月、令和6年能登半島地震、9月 令和6年奥能登豪雨に被災し、7月末まで炊き出しを続ける。現在は、イベントや講演活動を行いながら、事業の再開を模索している。

 

冨成寿明氏 理事就任にあたってのメッセージ

能登半島地震・能登豪雨の際、ご支援を頂き、感謝の想いでいっぱいです。誠にありがとうございます。

自然豊かな能登で料理をしていると、地球温暖化や環境問題をすごく感じます。SRAJに加盟する以前から、なんとかしたいと、料理だけでなく保全活動などサステナビリティなお店づくりを自分たちなりに頑張ってきました。

ですが、協会に加盟してレーティングを実施した際、こんなに足りないことがあったのかと、ショックを受けました。
4年経ち、学ぶこと実践することの大切さを日々実感しております。

地方だからこそ、能登だからこそできる事を実践し、「自分の理想のお店づくり」を進めていきます。それが、理事としての責任であり、協会に貢献できる事だと思っております。

 

▼日本料理 富成
加藤峰子氏の理事就任のお知らせ

加藤峰子氏の理事就任のお知らせ

2025年3月31日(月)、一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会の定期総会が開催され、株式会社minekokato 代表取締役 / FARO シェフパティシエ(東京都中央区)の加藤峰子氏が、理事に選任されました。

 

加藤峰子氏 ご経歴

デザイン、美術、現代アートやモノづくりに興味を持ち、食の分野からパン・お菓子の道を選び進む。約10年間、「イル ルオゴ ディ アイモ エ ナディア」「イル・マルケジーノ」「マンダリンオリエンタルミラノ」(ミラノ)、「オステリア・フランチェスカーナ」(モデナ)など、イタリアの名立たるミシュラン星獲得店にてペイストリーシェフを務める。「エノテカ・ピンキオーリ」(フィレンツェ)のチョコレート部門を経験。2018年より「FARO」のシェフパティシエを務める。
「FARO」では、旅するように“特別な体験として脳裏に残るようなレストラン”を目指し、日本の自然や和のハーブをリスペクトしたデザートを提案。自家製酵母など原材料からこだわりメニュー開発に取り組む。「Gault&Millau2022」にてベストパティシエ賞、「LA LISTE JAPANESE AWARDS 2024」にてトップパティシエ賞を受賞。2024年3月「Asia’s 50 Best Restaurant 2024」 Asia’s Best Pastry Chefを受賞。

 

加藤峰子氏 理事就任にあたってのメッセージ

全ての人が最優先しなければならないのは、
世界のフードシステムの歪みを10年で解消するための仕組みを異業種、同業種の人たちと手を組み、一緒に解決していく必要があります。
環境負荷の最大の理由である食産業において従事者が責任を持つことは、
地球にある食物に感謝しながら、自由な発想で組み合わせて料理し、 新たな な食文化を創造すること。 新たな価値を創造、伝達し表現すること、また 日本各地の残さなければならない伝統文化や、
日本が世界に誇れる美意識 、テクノロジーの革新とともに、
食べる楽しみをアップデートすること。そして未来に向かい、食から人の幸せを生み、食から社会課題に向かい、
食から世界を変えること。そんな希望に満ちたことかもしれません。
『豊かさ』は飽食につながるいつでも、どこでも、沢山 というものでは無く、本物思考と希少価値をつける事によって、 先進国の食に関する価値を私達、パティシエ、料理人が変えることもできると思っています。 特にガストロノミーレストランという場所は特別に意味のある場所です。ガストロノミーレストランは食や食文化 に関する総合的学問に近い 一種の芸術性のあるレストランのことなのですが、 一般食のトレンドにはとても 影響力のある場所だと思っています。 ガストロノミーレストランに通うお客様の感度も高く、美食という概念を追求されることで、 ただ美味しいというもの以外の事にも 敏感に反応してくださる存在かもしれません。 そのような恵まれた環境で、
未来への指針を含んだ内容の食を提案するのは、 フードシステム全体の変革に良い影響をもたらす可能性があります。これからみなさまとご一緒に、食の可能性を広げていけることを楽しみにしております。

 

▼FARO