【開催レポート】FOOD MADE GOOD 映画祭 Vol.5 「食べることは生きること」〜アリス・ウォータースのおいしい革命〜

【開催レポート】FOOD MADE GOOD 映画祭 Vol.5 「食べることは生きること」〜アリス・ウォータースのおいしい革命〜

持続可能な食の未来について映画を通して考える「FOOD MADE GOOD 映画祭」。
第5回目となる今回は、12月「テッラ・マードレ・デー」全世界一斉上映が予定されている、『食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~』を上映しました。

 

この映画は、「スローフード宣言」出版1周年を記念して、2023年10月にアリス・ウォータース氏が来日し、全国各地を回り、地域の方と触れ合う様子がまとめられたロードムービーです。
2024年からは、映画の自主上映会が始まり、全国各地で多くの方が主催者となり、アリスの言葉を仲間と共有してきました。

参加者の方からは、映画の感想や、自分の仕事や体験と結びつけた思いなどをシェアしていただきました。
神奈川県から参加されていたフレンチのシェフは、「生産者さんから直接野菜を届けてもらっていると、根っこや皮も捨てることができない。大事に思い、全部使い切ろうと工夫する気持ちで日々料理している」と話されていたことが印象的でした。料理人と生産者の信頼関係は、この映画の大きなテーマです。

映画とトークの後には、フードと会話の時間です。
会場となっている、KIGIの前田シェフが、毎回、映画にちなんだ新しいメニューを提案してくださいます。
今回のテーマは、Farmes First. SRAジャパン生産者パートナー  里山四季菜 結-Yui-Farmが当日持ち込んでくださったフレッシュなカブや青菜がふんだんに使われていました。

今回のイベントは、パタゴニアプロビジョンズ様にご協賛いただき、仁井田本家が醸すパタゴニア プロビジョンズオリジナル自然酒「やまもり」をみなさまに楽しんでいただきました。
やまもりは、日本で初めてリジェネラティブ・オーガニック認証を取得した貴重な日本酒。ふくよかで甘みがあり、とてもおいしいお酒でした。

“水田から描く、リジェネラティブな未来” 日本酒を通して、考える、農薬を使わない水田、里山再生、生物多様性の保全、食文化の継承。
リジェネラティブ・オーガニック認証は、田んぼや畑の中だけで基準を満たせばよいのではなく、土壌、植物、動物、人間など地球を構成するすべての要素が健全に機能することが求められます。

上映会の前には、この「やまもり」のムービーを見ていただきました
パタゴニア プロビジョンズ
https://www.patagonia.jp/provisions/
リジェネラティブ・オーガニック水田稲作システム
https://www.patagonia.jp/regenerative…

ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
次回は、2026年2月12日の予定です。上映作品が決まりましたらご案内いたします。

概要

日時:2025年12月3日(水)18:00-21:00(受付 17:30)

場所:とれたて魚と野菜の小料理 KIGI  東京都千代田区永田町2-10-2

プログラム
第1部 映画上映(66分)、クロストーク
第2部    フード+ネットワーキング

クロストーク スピーカー


●表 秀明
株式会社Innovation Design サステナブルデザイン室長

 


●山口真奈美 
一般社団法人 日本サステナブル・ラベル協会 代表理事
環境ビジネスプラス 理事長

●田中香織
一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会

 

ファシリテーター

● 下田屋 毅
一般社団法人 日本サステイナブル・レストラン協会(SRAジャパン)

 

 

共催:一般社団法人 日本サステイナブル・レストラン協会 / 株式会社Innovation design

協賛:有限会社クックたかくら /  パタゴニアプロビジョンズ

協力:一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会 / 環境ビジネスプラス(EB+) / NEWHERO

杉浦仁志シェフが、バスクカリナリーセンター「Chefs’ Community for Innovation」メンバーに選出

杉浦仁志シェフが、バスクカリナリーセンター「Chefs’ Community for Innovation」メンバーに選出

一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会(以下 当協会)は、このたび当協会プロジェクトアドバイザーの杉浦仁志(すぎうら・ひとし)シェフが、世界屈指のガストロノミー教育・研究機関である「 Basque Culinary Center」(バスク・カリナリー・センター、所在地:スペイン サンセバスチャン 以下「BCC」)のプログラム「Chefs’ Community for Innovation」のメンバーに選出されたことをお知らせいたします。

 

Chefs’ Community for Innovation」について

BCCは、料理技術にとどまらず、美食学(ガストロノミー)全般を学ぶことができる世界有数の大学・大学院機関です。BCCが運営する「Chefs’ Community for Innovation」は、多様な国や文化背景をもつシェフが集い、協働や革新、研究を通じて知識を共有し、美食の発展に貢献する国際的コミュニティです。シェフ同士が独自の料理知識や技術、伝統を交換することで、世界の食の未来を形づくることを目的としています。

現在、世界各国から各国を代表する52名のシェフが参加しており、当協会の理事であり「レフェルヴェソンス」エグゼクティブシェフの生江史伸 氏も設立初期からのメンバーとして活動しています。

 

杉浦仁志シェフの取り組み

杉浦シェフは、日本が抱える海洋課題の一つである「磯焼け」の解決を目指し、消失した藻場の再生や、痩せたウニの再生養殖を推進する、北三陸ファクトリー(所在地:岩手県)の活動に関わっており、すでにバスク地域においてもこれらの事例紹介や交流を行い、国際的な連携による新たな食の価値創造に向けた活動を進めています。

 

日本と世界をつなぐ

杉浦シェフの今回の選出は、世界的な食の研究・開発機関と、日本発の持続可能な食の取り組みがつながる貴重な機会となります。杉浦シェフの国際的な活動を通じて、食を通した社会課題の解決に資するイノベーションの創出に貢献いたします。

 

リンク

◾️Basque Culinary Center」(バスク・カリナリー・センター)
https://www.bculinary.com/es/home

◾️Chefs’ Community for Innovation
https://chefsforinnovation.bculinary.com/

◾️北三陸ファクトリー
https://kitasanrikufactory.co.jp/