フェアトレードが作成したリスクマップ
自社店舗でフェアトレード製品を使用したり、個人的にフェアトレードの原材料や製品に切り替えることで、特定されたリスクに取り組むサプライチェーンの農家や労働者、そのコミュニティの支援をすることになります。 フェアトレードの生産者は、一連の社会的、経済的、環境的基準に従って生産しています。これらの基準により、彼らは環境的に持続可能な手法を用いて生産した生産物をフェアトレード製品として販売することができ、より公正な価格と様々な恩恵を受けることができます。フェアトレード認証の製品とそうでない製品の消費者価格は多くの場合、大きな差はなく、フェアトレード・バナナの価格はたった1ポンド高い程度ですが、地域社会への影響は生活を変えるほどの大きな違いを生みます。
他に知っておくべきこと
フェアトレード製品の種類は非常に幅広く、イギリス国内だけでも6,000点以上が認証されています。コーヒー、バナナ、チョコレートが有名ですが、南アフリカや南米産のフェアトレードワインや、スタッフの制服にフェアトレードコットンを用いるなど、調達にサステナビリティを取り入れる機会はたくさんあります。
フェアトレード製品を購入すると、生産者は「フェアトレード最低価格」によって保護されます。これは、フェアトレードを通じて製品が販売された時に生産者に支払われる最低価格のことです。 また、農家はフェアトレード・プレミアムを受け取ることができます。このプレミアムは、地域医療や住宅の改善など、農家が選択した事業、社会、環境プロジェクトに投資され、農家の収益を他の基本的なニーズに回すことができます。フェアトレード製品を仕入れるというシンプルな選択を通じて、会社としてこのようなプロジェクトに貢献することができるのです。
最後に、何を購入するか決める時に持続可能性を意識する倫理的意識の高い消費者について振り返ってみましょう。CGAによると、消費者の53%が外食する際に品質が高くサステナビリティの賞を受賞しているものを選ぶことが多いと回答し、消費者の40%が飲食店はサステナビリティの情報提供についてもっとして欲しいと考えています。フェアトレードは世界で最も信頼され、認知されている倫理的認証であり、英国での認知度は87%で、78%の人がフェアトレードに関心があると答えています(Kantar、Q4 2022)。サプライチェーンに実際的なインパクトを与え、取り組みについてシンプルで効果的な方法で消費者に伝えたいホスピタリティビジネスの事業者にとって、フェアトレードは最適な選択肢となります。
(ウィル・ブラウニング、フェアトレード財団パートナーシップ開発責任者)
日本サステイナブル・レストラン協会では、今年も5月にフェアトレードラベルジャパンのフェアトレード・ミリオンアクションキャンペーンに特別協力をしています。このキャンペーンは、我々のサステナビリティの推進項目「世界の農家とサプライヤーの支援」に貢献することになります。是非キャンペーンへの参加を通じてこの項目への貢献を進めてください!
【参照サイト】https://foodmadegood.jp/fairtrade-million-action-campaign2023/
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