
2025年3月31日(月)、一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会の定期総会が開催され、株式会社minekokato 代表取締役 / FARO シェフパティシエ(東京都中央区)の加藤峰子氏が、理事に選任されました。
加藤峰子氏 ご経歴
デザイン、美術、現代アートやモノづくりに興味を持ち、食の分野からパン・お菓子の道を選び進む。約10年間、「イル ルオゴ ディ アイモ エ ナディア」「イル・マルケジーノ」「マンダリンオリエンタルミラノ」(ミラノ)、「オステリア・フランチェスカーナ」(モデナ)など、イタリアの名立たるミシュラン星獲得店にてペイストリーシェフを務める。「エノテカ・ピンキオーリ」(フィレンツェ)のチョコレート部門を経験。2018年より「FARO」のシェフパティシエを務める。
「FARO」では、旅するように“特別な体験として脳裏に残るようなレストラン”を目指し、日本の自然や和のハーブをリスペクトしたデザートを提案。自家製酵母など原材料からこだわりメニュー開発に取り組む。「Gault&Millau2022」にてベストパティシエ賞、「LA LISTE JAPANESE AWARDS 2024」にてトップパティシエ賞を受賞。2024年3月「Asia’s 50 Best Restaurant 2024」 Asia’s Best Pastry Chefを受賞。
加藤峰子氏 理事就任にあたってのメッセージ
全ての人が最優先しなければならないのは、
世界のフードシステムの歪みを10年で解消するための仕組みを異業種、同業種の人たちと手を組み、一緒に解決していく必要があります。
環境負荷の最大の理由である食産業において従事者が責任を持つことは、
地球にある食物に感謝しながら、自由な発想で組み合わせて料理し、 新たな な食文化を創造すること。 新たな価値を創造、伝達し表現すること、また 日本各地の残さなければならない伝統文化や、
日本が世界に誇れる美意識 、テクノロジーの革新とともに、
食べる楽しみをアップデートすること。そして未来に向かい、食から人の幸せを生み、食から社会課題に向かい、
食から世界を変えること。そんな希望に満ちたことかもしれません。
『豊かさ』は飽食につながるいつでも、どこでも、沢山 というものでは無く、本物思考と希少価値をつける事によって、 先進国の食に関する価値を私達、パティシエ、料理人が変えることもできると思っています。 特にガストロノミーレストランという場所は特別に意味のある場所です。ガストロノミーレストランは食や食文化 に関する総合的学問に近い 一種の芸術性のあるレストランのことなのですが、 一般食のトレンドにはとても 影響力のある場所だと思っています。 ガストロノミーレストランに通うお客様の感度も高く、美食という概念を追求されることで、 ただ美味しいというもの以外の事にも 敏感に反応してくださる存在かもしれません。 そのような恵まれた環境で、
未来への指針を含んだ内容の食を提案するのは、 フードシステム全体の変革に良い影響をもたらす可能性があります。これからみなさまとご一緒に、食の可能性を広げていけることを楽しみにしております。
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