シェフの私には子供がいます。子供たちが大きくなった時に、今ごく当たり前に食べているマグロやうなぎがこの世の中からなくなっていたら…。こんなに悲しいことはないと思います。今なら、自分たちが警鐘を鳴らすことによって、環境負荷をかけないやり方を見出しながら、持続可能な社会に変えていくことができるのではという思いからSRAに加盟しました。

私たちは食材の使わない部分を廃棄せず、香ばしく焼いてパウダーにしたり、ミキサーにかけて風味の強いジュースを作ったり、乾燥させてチップを作ったり。なるべく捨てない、という意識で料理を作っています。こうした視点から料理をすると意外な発想が生まれ、料理の幅も広がります。

今後は、自分が強く意識するだけではなく、若い従業員スタッフに意識を持って欲しいという想いから、若い世代同士の交流をさらに深め、持続可能な食に向けて情報・意見交換をしていくよう働きかけをしています。